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2020.07.17

WING

BAE、ハイブリッド電気駆動システムで米陸軍と契約

テストベットとしてブラッドレーへの統合作業を実施

 BAEシステムズは7月16日(米国現地時間)、米陸軍のRapid Capabilities and Critical Technologies Office(RCCTO:アラバマ州レッドストーン工廠所在)との間で、ブラッドレー戦闘車両にハイブリッド電気駆動(HED)システムを搭載するための試作契約を3200万ドルで結んだと発表した。
 契約としては、BAEシステムズとパートナーのキネティックが既存のブラッドレー戦闘車両をHED技術を統合するためのテストベットとして使うことになっており、作業は今年夏に開始する予定とのこと。
 BAEシステムズは、「HEDシステムを戦闘車両に統合することで、機動性、航続距離などが大幅に向上する」とした上で、「車両の電動化へのアプローチは、現在および将来のプラットフォームにおける画期的な能力をもたらす」と語っている。また、「HEDシステムは車両の性能を向上し、ドライブ・バイ・ワイヤ車両の提供を可能にする。わずかなプラットフォームの改修により、HED技術をブラッドレーや多目的装甲車、M109A7自走榴弾砲、MLRSなど様々な車両用に組み替えることができる」としている。

 

※画像=HEDシステムのイメージ図。ブラッドレー戦闘車両をテストベットにするという(提供:BAEシステムズ)