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2020.07.17

ウイングトラベル

★分科会、GoToトラベルで新しい旅の普及を

 家族旅行促進、感染者減速すれば東京対象に

 7月16日夜に開催された新型コロナウイルス感染症対策分科会の終了後、西村康稔経済再生担当大臣と尾身茂分科会会長が会見し、7月22日から全国で開始する「GoToトラベル事業」を分科会で審議し、東京発着の旅行を割引の対象外とすることを了承した。
 西村大臣は、GoToトラベル事業から東京を今回対象外とすることについて、分科会で了解された一方で、「3密の回避、マスクの着用、大声を出さないなどの感染防止策を講じた旅行まで駄目という間違ったメッセージを与えないようにしてほしい」との要望があったことを明らかにした。
 西村大臣は「感染防止と経済社会活動を両立させていくために、今回は当面の間、東京を対象外とするが、家族で旅行したりすることまで否定をしているわけではない」と述べ、「新しい生活様式や新たな日常の中で、観光関連業界が感染がゼロにならない限り仕事はできないのか、お客様は来ないのかと悩んでいる。各業界がガイドラインを作成し、感染防止策を徹底しながら、また、我々一人ひとりが感染防止策を講じながら、感染防止と経済社会活動の両立を図っていかなければならないとの提言を一番に受けた」と強調した。

 

 西村大臣「PCR検査を積極的、戦略的に拡充」
 尾身会長「海外渡航にPCR検査陰性証明必要」

 次に、西村大臣はPCR検査の拡充について、「積極的、戦略的に拡充していく」方針をあらためて強調した。
 尾身会長は、分科会発足時に示したカテゴリー2bの「感染リスク・事前確率が低い場所・人」にPCR検査対象を拡大することについて、「最終的にはコンセンサスを得た」として、政府に最終提案した。
 尾身会長は、今後の海外渡航について言及し、ビジネス、観光で海外に渡航する際に、相手国にはPCR検査による陰性証明書がなければ受入れられない国もあり、PCR検査を拡充することで、海外渡航が円滑に進むことをメリットとして指摘した。