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UAC、Il-96-300用改良型航法装置の試験開始
統一航空機製造会社(UAC)は7月16日(ロシア現地時間)、4発ワイドボディ旅客機のIl-96-300型機に搭載する改良型慣性航法装置の試験を開始したと発表した。
この改良型航法装置はロステック傘下のラジオ-エレクトロニック・テクノロジーズ(CRET)が改良を施したもので、ロシア製機器をベースに、国際的な慣性航法システムの要件を考慮に入れて開発したという。この改良型航法装置を搭載することで、旅客機は航路から1海里を超えない範囲で飛行でき、視界不良状況下でも0.3海里を超えない範囲で着陸可能にするとのこと。
ロステックは、「新システムの開発および既存システムの改良により、我々は輸入代替問題を解決し、競争力のある国産アビオニクスを開発・生産していく」と述べており、改良型航法装置はIl-96-300型機に搭載していくほか、いくつかの要素は開発中のIl-96-400型機に搭載する見込みだとしている。
※写真=改良型慣性航法装置は国産機器をベースに改良したもので、いくつかの要素は開発中のIl-96-400型機に搭載する見込みという(提供:UAC)