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2020.07.22

ウイングトラベル

★座席数回復基調も肝心の航空需要付いて来ず?

 新型コロナ感染再拡大で需要回復に弱含み

 世界各地における経済活動再開に伴って、世界各地の航空会社は手探り状態ではあるものの、段階的に座席供給量(キャパシティ)の回復へと舵を切っている。ただ、どうやら肝心要の需要が追いついてきていないようだ。フライトステータスなどの提供する英国OAGは、今週の提供座席数が前週比3.5%増加する5600万席弱となるとの見通しを明らかにした。しかしながらOAGのジョン・グラント氏は「キャパシティ(提供座席数)の回復は明らかにポジティブなものとなっているが、一方で多くの市場において持続的な需要回復に対する懸念が高まっている」との見方を示した。
 OAGの分析では、新型コロナ危機が発生した1月20日の週から数えて26週目にあたる先週、世界の航空会社が供給する提供座席数は週あたり5000万席の大台を回復。ようやく1996年の水準にまで業界が戻ってきたかたちだ。

 

※写真=夏の旅行シーズンを迎え世界の航空会社はキャパシティを増加してきたが一方で新型コロナ感染拡大に歯止めがかからず、肝心の需要は思うように伸びてこないようだ(提供:OAG)

 

※グラフ=1月20日の週以降のキャパシティ動向(提供:OAG)