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デルタ航空、座席供給制限も航空運賃当面維持
安全・安心最優先、8月から新たに2路線再開
デルタ航空(DAL)は7月21日に、新たに取り組みを開始した安全・衛生対策「デルタ・ケア・スタンダード」のメディア向け説明会を開催した。説明会で同社の大隅ヴィクター日本支社長は当面の取り組みとして「安全・安心の分野を最優先とし、これをブランド価値として顧客に訴えていく」と強調。そうした中で9月末までの実施が決定している旅客便の座席使用制限について10月以降も継続する方向で検討しているとともに、航空運賃については当面現状の水準を維持する方針を明らかにした。また、足元の需要動向に対応するため、8月から羽田-ロサンゼルス線とアトランタ線の運航を再開することも発表した。
デルタ航空は新型コロナウイルスの感染対策の一環として、中央席の予約をブロックするとともに座席使用率の上限をビジネスクラスの「デルタ・ワン」で75%、エコノミークラスの「メインキャビン」を始めとした客室では使用率を60%に制限するなど、提供座席数を抑えている。
この取り組みについてはすでに9月30日までは継続することを決定しているが、大隅日本支社長によると「10月以降も継続する方向で検討を進めている」という。
その一方で運賃に関しては現状の水準を維持する。大隅日本支社長は「企業である以上収益は重要ではあるが、今は乗客と乗務員の安全・安心という部分で一歩先を進んでいきたい」と強調。安全・安心面を優先して利用してもらえる環境作りに注力していく方針だ。また、需要が増加し座席使用率の上限を上回る状況となった場合には「機材の大型化や便数の増加で対応していく」とした。
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※写真=最新の安全対策や日本路線の現状について紹介するデルタ航空の大隅ヴィクター日本支社長
※写真=静電スプレーによる消毒を実演するデルタ航空日本地区空港本部の田中勇三本部長