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2020.07.27

WING

ピーチ、国際線運航再開は10月以降に

当初数路線各1日1往復便、来年度も計画半分の規模に

 ピーチ・アビエーションは運休が続く同社の国際線について、今年10月以降に運航を再開する方針を固めた。今年4月に同社の最高経営責任者(CEO)に就任した森健明CEOが、全路線全便の運航を再開した7月22日に明らかにした。ピーチ・アビエーションが、国際線の運航再開時期に言及したのは、今回が初めて。
 森CEOは「国際線は各国の入国制限、検疫体制の状況を踏まえ、10月以降の再開を目指して準備を進めている」とし、「再開後の国際線については、就航地は段階的に増やすものの、その運航規模は当初計画から大幅に減らす予定」にあることを明かした。
 「(ピーチ・アビエーションがネットワークを有する)東アジア地域は世界的にみても新型コロナの感染が収束している地域。各国の入国制限、PCR検査体制の充実など、これらの条件が整ったところから順次再開する」とコメント。「政府の動きを注視して、環境が整えばすぐにも再開できるように準備をしていく」として、運航再開に向けた準備を加速していく姿勢を示した。
 その上で、運航規模については「各空港におけるPCR検査数の上限が決まっており、各航空会社との調整を踏まえたものとなるため、かつてのような規模感で運航することは難しい」ともコメントした。
 ちなみに加藤勝信厚生労働大臣は7月21日の閣議後会見で、入国時の空港検疫体制(PCR検査および抗原検査)について、9月の段階において1日1万件程度に拡充する方針を示している。
 森CEOは「どの航空会社にどれだけの数を割り当てるのかということはこれからの調整となると思うが、我々は本邦航空会社で国際線を有している航空会社であることから、我々のお客様が搭乗いただけるようにしっかりと協議していきたい」と話した。さらに、10月以降とした運航再開時期についても、「加速度的に環境が整えば、(10月以降再開とした)再開の時期については、こだわっていない」として、運航再開が可能な環境が整い次第、その再開に踏み切ることも示唆した。・・・

 

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※写真=全便の運航を再開したピーチ・アビエーション

※写真=成田空港の第3ターミナルには多くの旅客が集まった

※写真=成田空港から出発する旅客を見送る森CEO。旅客機に空港、機内はもちろん、旅先での感染症対策を呼びかけた

※写真=ピーチ・アビエーションの森CEO