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2020.07.28

WING

防衛省「せり売り」、29品目の売上581万円に

河野防相「望外の金額に」、大成功に満足

 防衛省・自衛隊は去る7月26日に初めて一般向けの不要物品の「せり売り」を行い、29品目を合計581万8000円で売却した。本来ならば、不要品として処分してしまう物品を少しでも逼迫する予算に充てることを目指した同取組み。防衛装備品ファンなど一般人を対象に行った。競売人を務めた河野太郎防衛大臣は、終了後の会見で「望外の金額になり、本当に多くの皆様から自衛隊に愛着を持っていただいていることを、改めて感じられた」と述べて、成功に終わったことに満足の意を示した。
 この「せり売り」では当初、抽選で450人を選出するとして、590人の応募者から人数を絞ったものの、感染症影響に配慮して、最終的に都内在住の176人が参加した。出品したものは、陸自の弾帯および弾入れや、退役した練習艦「やまゆき」の操舵輪など各種物品、空自パイロットのヘルメット含む用品セットなど。それぞれの物品には、本物であることを証明する大臣署名入り証明書を添付した。なかでも最も高額だったのは、空自パイロット関連用品セットで66万円の価格がついた。セット内容は、ヘルメットや酸素マスクなどとなった。
 売上の最終的な目標額は“F-35Aが1機分”だと意気込んでいた河野大臣は、このほど得た約581万円について、「少し隊員の生活環境、勤務環境の改善などにしっかりと役立てるよう、財務省と相談できればいい」との考えを述べた。せり売り自体は成功だったとして、今後は開催方法などをさらに考えつつ、防衛省としてさらに売り上げを伸ばしていきたいとした。
 河野大臣は、・・・

 

※写真=会場の様子(提供:防衛省)

※表=各物品と売却価格(提供:防衛装備庁)