記事検索はこちらで→
2020.07.28

WING

防衛省、19年度983人懲戒処分、前年度より92人増

免職・停職増え不正行為悪化、私的行為の割合増加

 防衛省はこのほど、2019年度の懲戒処分状況を発表し、懲戒処分を受けた自衛隊員が前年度よりも92人増えた983人になったことを明かした。そのうち自衛官は105人増の959人で、事務官などが13人減の24人だった。処分の種類を見ると、免職や停職が大幅に増えていて、自衛隊員による不適切な行為が前年度よりも悪化していることがうかがえる内容となった。
 19年度の処分のうち、免職となったのは前年度比21人増の123人。降任はなく、停職が115人増の502人だった。一方で減給の処分が下されたのは39人減の201人で、戒告となったのは5人減の157人であった。比較的重い処分については数が増えた一方で、軽い処分の数が減ったかたちとなった。
 処分の理由について、職務上や職務関連の行為に対する処分は34件増えた402件だった。一方、私的行為に関係する処分は58件増の581件となった。そのうちの処分事由について見ると、処分数の多い事由の上位は、いずれも私的行為の関係だった。最も多かったのは「私行上の非行」で9件増の222件、全体の約23%を占めた。・・・

 

※写真=防衛省の19年度処分数は983人、比較的重い処分が増えていて、不適切な行為の内容が悪化しているようだ