エアバスヘリ、VSR700のプロトタイプが自律飛行

21年末の仏海軍運用試験向け開発前進

　エアバス・ヘリコプターズはこのほど、無人航空機VSR700プロトタイプが自律飛行を達成したことを発表した。同機は仏エクサンプロヴァンス近郊のドローンテストセンターにおいて、10分間の飛行を実施したという。
　エアバス・ヘリコプターズのブリュノ・エヴァン最高経営責任者(CEO)は「今回のVSR700の自律飛行の成功は、2021年末に予定しているフランス海軍との海上での運用試験を控えた我々にとって大きな意義がある」ことを強調。「フランスのプラン・アエロ社の協力のもと、当プログラムは2機のデモンストレーターと一部有人による飛行試験を最大限に活用し、海軍の任務において無人航空機システムの運用を実現するための技術と機能を成熟させる」とした。
　VSR700プロトタイプは、昨年11月にはケーブルに繋いだかたちで飛行試験エリア内で初飛行を実施。今回は自律飛行を達成したことで、開発プログラムが大きく前進したかたちだ。・・・

※写真＝VSR700プロトタイプが初の自律飛行に成功。日本でも注目されるVSR700だが、まずは仏海軍の運用試験が2021年末に控えている（提供：エアバス・ヘリコプターズ）