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2020.07.31

WING

米空軍、スカイボーグ開発で4社とID/IQ契約結ぶ

開発・統合、試作機の納入まで実行する契約

 米空軍ライフサイクル管理センター(AFLCMC)は去る7月23日(米オハイオ州現地時間)、スカイボーグ・ヴァンガードプログラムにおいて、米国4社との間で試作機製造と運用試験ステージを実施するための数量未確定契約(ID/IQ)を結んだと発表した。
 契約を結んだのは、ボーイング、ジェネラル・アトミクス(GA)、クラトス、ノースロップ・グラマンの4社。4社は今後、スカイボーグ・ヴァンガードプログラムにおける最大4億ドルの受注を目指して競争するベンダープールを形作ることになる。
 このプログラムは、2019年4月に発表した米空軍の科学技術動戦略の一環として設定した3つのヴァンガードプログラムの一つであり、自律型無人航空機(UAV)技術をオープンミッションシステムと統合して、有人および無人の航空機のチーミングを可能にすることを目的にしているという。この契約により獲得する「消耗可能な」UAV技術は、空軍に機械並みの早さで適応、指向、決定を実行する空中自律型の「ベスト・オブ・ブリード」システムを構築するための基盤を提供し、空軍が更に複雑化する様々な任務に対応する可能にするという。

 

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※写真=F-22やF-35などの有人機と自律型無人機がともに翼を並べて運用する日が来るかもしれないと米空軍は語る(提供:米空軍)