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2020.08.03

WING

タイLCCのノックエアが経営破たん

コロナ危機影響、「事業終了・精算はせず」
 
 タイのLCCであるノックエアが7月30日に開催した取締役会で、新型コロナ危機の影響で破産法に基づき、タイ中央裁判所に会社更生法を申請することを決議した。
 ノックエアによれば、現在の経営環境による財務状況を鑑みると、中央更生保護裁判所の監督の下で経営を継続していくためには、経営の安定性を確保することが最も適切な対応としており、「事業の終了や清算は考えていない」とした。ノックエアは再建を目指し、航空機フリートの削減など調整を進めるほか、路線ネットワークの見直し、高い収益を生み出すための商業戦略、組織再編、コスト最適化、人的資源管理の効率化などを再生計画に盛り込む。
 同社は今回の再生申請は、「当社が旅客、パートナー、サプライヤー、債権者、債務者、従業員、株主、一般市民、タイ経済の発展を含む全てのステークホルダーに利益をもたらす持続可能な事業への復帰を確実なものとするための重要なステップ」であることを強調。新型コロナ危機下の現在の環境は、「当社が再生作業に着手する好機であり、その作業は短期間で完了する可能性が高いと考えている」として、早期に再建することが可能との見方を示した。

 

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