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2020.08.03

WING

カナダ将来戦闘機選定、3社が提案書を提出

グリペンE、F-35、F/A-18E/FブロックIIIの競争に

 カナダ公共事業・調達省(PSPC)は7月31日(カナダ現地時間)、カナダ空軍の将来戦闘機選定プログラム(FFCP)において、サーブ、ロッキード・マーティン、ボーイングの3社から提案書の提出を受けたと発表した。今回の選定は、カナダの現有戦闘機CF-18A/B型機を置き換えるためのもので、カナダ政府は88機の次期戦闘機を導入するとしている。
 各社が提案しているのは、サーブがグリペンE、ロッキード・マーティンがF-35、ボーイングはF/A-18E/FブロックIII。カナダ政府は、提案書を能力60%、コスト20%、経済的利益20%の配分で徹底的に評価するとしており、今後は2021年春までに最初の評価を終え、入札した2社以上と対話を開始して改訂提案書を要求すると述べている。また、最終的な採用・契約は2022年を予定し、2025年には最初の納入機を受領する予定とのこと。

 

サーブ「技術共有や国内生産を保証」
ロッキード「NORADへの貢献を近代化」

 

※写真=カナダの次期戦闘機選定において、3社が提案書を提出した。グリペンEはキーテクノロジーの共有、国内生産などを保証すると提案している(提供:サーブ)

※写真=一度白紙撤回されているF-35。今回はリベンジなるか(提供:ロッキード・マーティン)

※写真=ボーイングは既存インフラ施設を活用して維持コストを抑えることが出来るとして、F/A-18E/FブロックIIIを提案している(提供:ボーイング)