ウイングトラベル
★コロナ禍の夏季繁忙期、予約は超低空飛行
国際大幅減便、国内供給戻りも旅行マインド低迷
新型コロナ禍のなか、お盆を含めた夏季繁忙期(8月7日〜16日:10日間)を迎えようとしている。本来ならば旺盛な需要に沸き、年間を通して最大の商戦となる時期だが、今年の夏の航空業界はかつてない厳しい冷夏となりそうだ。
国際線は各国の厳しい出入国規制が続き、ほぼ完全に需要が沈黙。運休・減便が相次ぎ、提供座席数が大幅に削減され予約も低迷している。一方の国内線は、緊急事態宣言の解除など、一時は感染者数が減少してきたことから夏の旅行シーズンに大いに期待が集まったものの、夏本番を前にした7月上旬から感染者数が急増。これにより期待された夏の旅行・帰省需要は、音を立てて崩れていってしまった。
日を重ねる毎に列島各地の新規感染者数が膨れ上がっており、現状、利用者の旅行マインドは冷え込んでいる。航空会社関係者からも悲鳴が聞こえてきているが、状況改善の兆しすら見えてきていない。
各社は一時、夏の需要を見込んで国内線の便数を拡大してきたが、状況は悪化の一途を辿っており、一部ではお盆期間を含めた夏季繁忙期の便数削減に乗り出す動きもみえてきている。