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三菱重工航空エンジン、新燃焼器センターは夜間休日も自動生産
自動化・IoT活用、省人化コンセプトにエンジン部品新生産方式
三菱重工航空エンジンが、あらたに三菱重工長崎造船所に開設することを計画している「新燃焼器センター」では、夜間や休日であっても自動で製品を生産できるようにする。自動化・IoT技術を活用することによって、省人化を追求した航空エンジン部品の新たな生産方式に踏み込むことが分かった。三菱重工航空エンジンの島内克幸社長が、本紙の取材で明らかにした。
島内社長は新燃焼器センターのコンセプトについて、「省人化、人手を極力減らすことがコンセプト」であることに言及。「例えば日勤のシフト中に、作業者が生産ラインの外で必要な部品をセットアップしてパレットに入れておけば、夜間や土日・祝日であっても自動で機械が自動加工することができる。人がいなくても、稼働し続けることができる工場」であることを明かした。
「完璧に人がゼロになる訳ではないが、作業者が外段取りすれば、部品と治工具を加工機にのせて自動で生産することができる」としており、工場内の燃焼器ケースラインでは数台の加工機を設置して、その加工機の周囲にツールや製品の搬送システムを敷き、自動で生産するシステムの構築に取り組んでいるという。
この新燃焼器センターのイノベーション技術を取り込んだ生産ラインを通じて、三菱重工航空エンジンのエンジン部品生産は、新たな時代の幕を開けることになりそうだ。
年内に一部機械稼動で生産開始
第2期拡張計画の腹案も、面積は倍の1万平米に
新規プロジェクトの新製品製造は長崎か