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2018.07.05

ウイングトラベル

京都市、17年観光消費額が過去最高に

観光客数微減も消費額は3.7%増の1.1兆円に

 京都市はこのほど「平成29年京都観光総合調査」の結果を取りまとめた。それによると、2017年の観光客数は3.6%減の5362万人となった。外国人旅行者は堅調に推移する一方で日本人の日帰り観光客がマイナスとなった。一方で観光消費額は前年比3.7%増の1兆1268億円となった。また、宿泊客数は10.0%増の1557万人となり、いずれも過去最高を記録した。同市は宿泊観光の推進に力を入れており、この取り組みが宿泊を伴う旅行者数の増加に奏功した格好だ。
 観光客数の内訳を見ると、日本人観光客は5.0%減の4619万人となった。このうち日帰り客は9.3%減の2415万人、宿泊客が9.7%増の1204万人となった。
 外国人観光客数は12.4%増の743万人と2ケタ増となった。このうち日帰り客は13.7%増の390万人、宿泊客は11.0%増の353万人となった。
 観光消費額は前年比より406億円増の1兆1268億円となり、昨年に引き続き1兆円の大台を突破した。この数値は京都市民77万5000人分の年間消費支出に相当するという。また、外国人旅行者の消費額は2632億円となった。観光消費額に占める外国人消費額の割合は23.4%となった。外国人消費額の単価は買い物代、飲食費、入場料・拝観料が前年より大きく増加し、日本人消費額単価の1.9倍となっている。
 また、観光客の増加における経済波及効果は1兆2213億円、雇用誘発効果は13万6000人となったとしている。