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2020.08.18

WING

防衛省、国連活動支援局へ女性自衛官を初派遣

UNFMACなど衛生分野活動の訓練立案等に携わる

 防衛省は去る8月7日、米国・ニューヨーク市の国際連合本部に、衛生官として川崎真知子(※崎はつくりが立)2等陸佐を派遣すると発表した。防衛省ではこれまでに、事務官も含めると9名を国連本部に派遣しており、川崎2佐は陸上自衛官としては7人目、女性自衛官としては初の派遣になるという。
 陸上幕僚監部運用支援・訓練部運用支援課に所属する川崎2佐は、国連本部の国連活動支援局特別活動部パートナーシップ支援課で約1年間勤務することになっている。同部署では、国連PKO派遣要員の訓練および必要な装備品の提供を行う国連三角パートナーシップ・プロジェクト(UNTPP)の枠組みで行っている国連野外衛生救護員コース(UNFMAC)をはじめとする、衛生分野の活動に関して訓練立案などに携わるとのこと。UNFMACについては、昨年10月に国連が実施した試行訓練に、陸上自衛隊衛生学校の医官である草薙恭圭3等陸佐と松野直樹1等陸尉を教官として派遣したところ。UNFMACを本格的に行うことになったため、川崎2佐も現地で業務に携わっていくという。
 出国報告を受けた湯浅悟郎陸上幕僚長は、「国連活動局で勤務するというのは、自衛隊からすれば世界の平和と安定に寄与出来るというのはもちろん、日本がプレゼンスを発揮する上でも大きな価値がある」と述べるとともに、体調管理に留意して勤務に励む様にと、川崎2佐を激励した。
 なお、新型コロナウイルス感染症流行のため、派遣当初となる8月10日からは2週間の自主隔離に入り、インターネットを活用した在宅勤務を開始したとのこと。

 

東ティモールやUNMISSへの派遣経験
派遣現場での経験や衛生教官のノウハウ活かす

 

※写真=防衛省は国際連合本部に衛生官として川崎真知子(※崎はつくりが立)2等陸佐を派遣する

※写真=湯浅陸幕長は国連活動局での勤務について、世界の平和と安定に寄与するほか日本のプレゼンス発揮でも大きな価値があるとして、川崎2佐を激励した