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2018.07.05

ウイングトラベル

花角新潟県知事、「食文化豊かな新潟来訪を」

初のトップセールス、インバウンド誘致強化へ

 花角英世新潟県知事は、7月4日に自民党本部前で開かれた「うまさぎっしり にいがた物産展」に参加し、新潟県の物産や観光の魅力をアピール、知事として初めてトップセールスを展開した。花角知事は、「是非、新潟の豊かな食文化を味わっていただき、必ずや新潟に足を運んでいただきたい。新潟の元気のために、皆様のお買い物とお越しをお待ちしています」と新潟県産品の購入と新潟来訪を呼びかけた。二階俊博自民党幹事長は、「当選1ヶ月以内に自民党本部でこうしたことをやった知事は、花角さんが初めて。新潟県の決意を国政に反映させるべく、全力を尽くすことを誓う」と挨拶し、多くの国会議員や新潟県関係者が詰めかけた会場は熱気に包まれた。
 花角知事は本紙らの取材に対し、「人を呼び込んで新潟の経済を活性化させると言い続けてきた。新潟の魅力を国内外にしっかりと発信し、人を呼び込んで経済を回したい。そのためには何でもする。やれることは全部やる」と述べ、知事就任にあたり改めて決意表明した。
 とくに、「新潟の一番の売りは食。新潟の豊かな食文化を皆さんに知ってもらいたい。また、そこをきっかけや入口にして、新潟の自然、文化、歴史、イベントなどにつなげていきたい」と述べ、最大の売りである食文化を全面に打ち出しつつ、そこから文化や歴史などの奥深い魅力へと誘引したい考えを示した。
 花角知事の出身地でもある佐渡島にも、江戸時代以前からの金銀採掘や製錬に関する遺跡や景観が良好に保存されており、新潟県と佐渡市は「金を中心とする佐渡鉱山の遺跡群」の2020年の世界遺産登録をめざし、3月末に推薦書原案を国に提出した。新潟県にはこれまであまり知られていなかったこうした歴史遺産などもあり、それらの多様な観光素材に焦点を当てていきたい考えだ。
 国内旅行とインバウンド誘致への力の配分については、「これは欲張って両方狙いたい。とくにインバウンドはまだまだなので、とくに力を入れたい」として、「インバウンドで一番伸びているのはアジア。新潟へもお越しいただけるよう、誘致活動を行っていきたい」と意欲を示した。
 花角知事は、新潟県の観光を巡る状況について、「国内旅行客は宿泊数でみるとそこそこ健闘しており、全都道府県の中で新潟は13〜14位ぐらい。一方で、インバウンドだけをみると、まだまだ駆け出し。とくに近隣の富山県や石川県に比べてもまだまだなので、とくにインバウンドには力を入れたい」と述べ、インバウンド誘致に本腰を入れる考えを示した。

 

※写真上=花角英世新潟県知事

 

※写真下=花角知事(右)から二階幹事長(中央)へ『新之助』の米俵が贈られた