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2020.08.18

WING

エアバス・ベンチャーズ・ファンドにDBJら日系3社出資

日系3社、電動化など将来技術取り込み向けファンド参画

 エアバス・ベンチャーズが組成したベンチャーキャピタルファンド「エアバス・ベンチャーズファンドIII LP」に、日本政策投資銀行(DBJ)、三菱UFJリース、そして芙蓉総合リースの3社が出資することで合意した。同ファンドに出資を決めた3社は、いずれも同ファンドに出資することで最新技術に関する情報収集しつつ、新たなビジネスモデルの構築などを模索する様相だ。
 エアバスが立ち上げたエアバス・ベンチャーズは、様々な技術革新をもたらす可能性があるスタートアップ企業などを早期の段階で発見し、投資することを目的としている。2015年に設立以降、自律移動、電動化、次世代コンピューティング、先端材料など、幅広い技術を投資先としてきた。
 1回目のファンド組成時には、エアバスが唯一のパートナーだったが、今回の「ファンドIII」で3回目となっており、この「ファンドIII」では、リミテッド・パートナーとして外部資本投資家を初めて入れることにした。
 エアバス・ベンチャーズはシリコンバレーを拠点としているが、日本をアジア太平洋地域の中核拠点として捉えており、東京にあるエアバス・ジャパンを拠点として、日本のスタートアップ企業の海外進出支援を必要とする企業への投資機会を模索している。これまでに日本国内では、遠隔操作ロボット技術を中核としたTelexistence社(テレイグジスタンス)、周回衛星向け地上局共有サービスを展開するインフォステラ、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のリサイクル技術を有するカーボンファイバーリサイクル工業ら計4社の日本企業に出資済みだ。何もエアバスが得意とする航空宇宙関連に限らず、幅広い分野のスタートアップ企業を世界各地で発見・出資していることが大きな特徴だ。・・・

 

※画像=エアバス・ベンチャーズ・ファンドIIIにDBJ、三菱UFJリース、芙蓉総合リースが出資。新技術に関する情報収集と新たなビジネスモデル構築を探る(提供:エアバス・ベンチャーズ)