ウイングトラベル
★キャセイ上期決算、1358億円の赤字に
年内めどに路線再編など合理化策を検討
キャセイパシフィックグループが発表した2020年上半期(1〜6月)決算は売上高が前年同期比48.3%減の276億6900万香港ドル(約3800億円)、純損益が13億4700万香港ドルの黒字から98億6500万香港ドル(約1358億円)の赤字に転落したと発表した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で旅客数が大幅に減少したことが響いた。
20年上半期の旅客事業による売上高は前年同期比72.2%減の103億9600万香港ドル。総輸送旅客人数は76.0%減の440万人、座席占有率も84.2%から67.3%に低下した。特に4月と5月における1日あたりの平均旅客数は500人程度にまで落ち込んだ。
一方で貨物事業のイールドは44.1%増の2.71香港ドルに上昇。航空貨物市場における需給バランスの不均衡が2020年上半期の利益を押し上げる格好となった。
今回の決算を受けてキャセイパシフィック航空のパトリック・ヒーリー会長は「創業70年以上の歴史において最も困難な状況におかれた」と総括した。
※写真=キャセイグループの今年上半期決算は1358億円の赤字に