記事検索はこちらで→
2020.08.18

ウイングトラベル

★感染再拡大で欧米にマスク着用義務化広がる

 反発の動きも各国政府、防止効果をアピール

 新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴い、欧州、米国などでマスク着用の義務化が広がっている。欧米各国・各州ではマスクを着用せずに外出する場合、罰則規定を設けるなど、感染防止の徹底化を図っている。
 イタリア全土に8月16日に保健省命令が発出され、午後6時から翌朝6時まで、店舗、広場、道路、海沿い等、屋外でもマスクの着用が義務づけられた。また、州によってはさらに厳しい措置が導入できるとしている。
 スペインでは、外出時のマスク着用が義務化された。フランスでもパリをはじめ各都市でマスク着用を義務付ける動きが広がっている。今後も各市町村、地域で独自にマスク着用を義務付けが拡大することが指摘されている。
 米国でも、感染が抑えられているニューヨーク州は、8月24日以降にジム・フィットネスセンターが33%以下の収容率で再開するが、再開にあたりマスク着用を義務化することを決定した。感染がようやく減速傾向にあるジョージア州でもマスク着用を強く推奨している。
 WHO(世界保健機関)は6月に「健康な人が着用しても感染を予防できる根拠がない」としていたマスク着用に関する指針を大幅に変更し、「感染が広がっている地域の公共の場でのマスク着用を推奨する」に改めたことを受けて、マスク着用が世界的に広まった。さらに経済活動の再開とともに感染が再び拡大していることで、マスク着用の義務化が各国で実施されている。
 欧米では、マスク着用に対する反発の動きも活発化しているが、各国政府、自治体政府は感染拡大防止へマスク着用の効果を訴えている。

*Photo by pexels-anna-shvets