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ロシア機が日本海を飛行、空自機が緊急発進
北部、中部、西部の各航空方面隊が対応
統合幕僚監部は8月19日、日本海を飛行するロシア機に対し、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進するなどの対応をとったと発表した。
今回確認したのはTu-95爆撃機2機とロシア機と推定する航空機6機で、各2機づつが8月19日午前から午後にわたって、隠岐島、佐渡島、礼文島にかけて飛行。これに対し北部、中部、西部の各航空方面隊の戦闘機が緊急発進を行ったとのこと。
統幕はTu-95以外をロシア機と推定した理由として、「ロシア方向から飛来していることや、過去の経路、レーダー・電波情報、Tu-95に同行していることなどから総合的に判断した」と話している。
露国防省は2機のTu-95MSが定期飛行と発表
一方、ロシア国防省は統幕発表に先立つ8月19日14時01分(モスクワ現地時間)に、Tu-95MS戦略ミサイル母機(戦略爆撃機)2機が日本海および太平洋北西部の公海上を定期飛行したとホームページ上で発表している。
2機のTu-95MSによる飛行は7時間以上に及び、飛行ルート途中では、数回にわたり空自戦闘機が同行したとしている。
なお、ロシア国防省は今回統幕が発表したロシア機と推定する6機については言及しておらず、ロシア機は国際的な空域規則を厳守して飛行していると述べている。
※画像=ロシア機の飛行ルート(提供:統合幕僚監部)
※写真=空自機が撮影したTu-95(提供:統合幕僚監部)
※写真=Tu-95MS戦略ミサイル母機(提供:ロシア国防省)