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2020.08.20

ウイングトラベル

★訪日外国人旅行消失でGDP0.8%押し下げ

 経産省試算、コロナで観光客減が経済に影響

 経済産業省は、新型コロナウイルス感染症の拡大で、訪日外国人旅行者の前年9割以上の減少が続くと、GDP(国内総生産)の0.8%を押し下げると試算し、今後、観光目的の入国が徐々に緩和されるとしても、観光関連産業を中心に経済への影響は小さなものではないとするレポートをまとめた。
 2019年の訪日外国人旅行消費額は、年間4兆8千億円。経産省が試算した訪日外国人旅行消費額の生産波及効果は7兆7756億円で、消費額の1.75倍となり、消費額の75%の新たな生産を生じさせるとした。
 また、旅行消費のうち「宿泊・飲食サービス」が圧倒的に大きく、全体の約30%を占める。また、一方で、実際の消費額のうち「買物代」が非常に大きく、商業への波及が大きいとしている。
 さらに、経産省は産業連関表の付加価値率を用いて、GDP(国内総生産)に対する生産誘発額を試算した。それによると、付加価値誘発額は4兆230億円で、2019年の名目GDPは553兆9622億円のうち0.7%に相当する。

 

※表=2019年訪日外国人旅行消費額(出所:経産省)