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JAL、シンガポール線増便、北米-アジア通過需要獲得へ
運休のシドニー線、羽田・成田発のみ復便
日本航空(JAL)は、新型コロナウイルス感染症の影響で減便対応を決めた9月運航の国際線のうち、成田-シンガポール線、羽田・成田-シドニー線の3路線で増便することを決めた。成田-シンガポール線は週2往復で運航するJL711・712便を9月から週3往復にする。シドニー線はこれまで運休していたところ、9月から成田・羽田発の片道のみ週1便で運航を開始する。
成田-シンガポール線の増便は、北米-アジア間の通過需要に対応するもの。シンガポール側では僅かずつながら各方面で便を増やしていて、9月には規制緩和の話も聞かれるところ。JALでは先ごろ、北米線および東南アジアの一部を増便したところ。この度のシンガポール線の増便と併せて、北米-アジア間の底堅い需要の獲得を図る。成田発JL711便は月・木・金曜運航で、シンガポール発JL712便は火・水・土曜の運航となる。
シドニー線を含むオセアニア方面のネットワークは、全面運休としていたが、9月からは羽田・成田出発便のみ、それぞれ週1便で運航を開始する。オーストラリア側の受入体制に併せて、日本発便のみ運航可能となった。ただし、現地の検疫体制を維持するため、羽田発・成田発便とも30人が上限となる。羽田発のJL51便は木曜日に運航する。成田発のJL771便は月曜日の運航となる。
国際線は各方面で回復傾向が見られるようになったが、いぜん厳しい状況は続くことになりそうだ。
グループ国内線で追加減便、9月半ばまで4割強減便