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日機装、UltraFanのナセル共同開発パートナーに
エアバスからアウターリング開発を受注
日機装がロールス・ロイスで開発を進めているUltraFan(ウルトラファン)開発プログラムにおいて、ナセルの開発を担当するエアバスから、共同開発パートナーに選出された。日機装はアウターリングを担当するとしており、2021年第1四半期内にエアバスに出荷する予定だ。その地上試験は2021年に開始する。
この「ウルトラファン」開発プロジェクトでエアバスがナセルの供給を担当。そうしたなかエアバスは日機装をナセルの構成部品であるアウターリングの共同開発パートナーに指名した。
日機装によれば、同社においてこれまで炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のナセル部品の成形にオートクレーブを使用してきたが、成形時間が長いことが課題だったという。そこで新たな硬化手法の実現により短時間で効率的に樹脂を硬化させることが可能になったとしている。その成形時間を約40%削減し、運転効率を約20%改善することができるとした。
※画像=日機装がエアバスからウルトラファンのナセル用アウターリングを受注することに成功(提供:日機装)