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2020.08.25

WING

重近代化改修を施したTu-95MSMが初飛行

高度9000メートルを2時間33分飛行

 統一航空機製造会社(UAC)は8月24日(ロシア現地時間)、重近代化改修を施したTu-95MSMが初飛行したと発表した。
 Tu-95MSMは戦略ミサイル母機(戦略爆撃機)Tu-95MSの重近代化改修型で、作業はツポレフとベリエフが共同して取り組んでいる。Tu-95MSMは火器管制、アビオニクス、慣性航法装置、レーダー装置などを新型にしたことで、航法精度などが大幅に向上したほか、耐用年数の延伸、離着陸特性も向上するという。
 飛行試験は8月22日、タガンログに所在するベリエフの飛行場で実施し、通常モードで高度9000メートルを2時間33分飛行して、機器やシステムが異常なく動作することを確認したとのこと。
 ユーリ・シュルサルUAC社長は、「Tu-95MSMは、新型兵器複合体、新型電子機器複合体、改良型エンジン、新型プロペラを搭載した航空機であり、重近代化改修によってその戦闘能力は2倍になった」と強調し、飛行試験は今後も続くと述べた。そして、「戦略ミサイル母機フリートは、この近代化の道をさらに進むことになるだろう」として、他のTu-95MSの改修に意欲を見せている。

 

※写真=重近代化改修を施したTu-95MSMが初飛行した(提供:UAC)

※写真=Tu-95MSMは火器管制装置やアビオニクスを更新したほか、改良型エンジン、新型プロペラを搭載したという(提供:UAC)