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ロシアンヘリ、Mi-171Sh改良型を「Army-2020」で初公開
チタンとケブラーの装甲を貨物室にも装備
ロシアン・ヘリコプターズは8月23日(ロシア現地時間)、ロシアの軍事・技術フォーラム「Army-2020」において、Mi-171Sh改良型「ストーム」軍用輸送ヘリコプターを初公開したと発表した。
Mi-171ShはMi-8AMTShの輸出型で、ウラン・ウデ航空機工場で生産している。「Army-2020」ではMi-171Sh「ストーム」の試験初号機を展示するほか、慣性航法装置IBKV-7VP「ガラスキャビン」、視察照準装置のモックアップなどを紹介しているとのこと。
Mi-171Sh「ストーム」は、出力が向上した高高度対応エンジン、複合材製ブレードを装備した主ローターと形状を変更したX字型のテールローターを装備しているほか、航空機用アクティブ防護システム「プレジデント-S」の最新バージョンを搭載。また、パイロットや機体の重要部だけでなく、貨物室もチタンとケブラーの装甲により保護されているという。機体は側面に2枚のスライドドアと尾部にランプを備えており、超高速着陸を可能にしているほか、武装として12.7ミリ機関銃やOPS-24N-1L視察照準システムを備えた最新の誘導ミサイルなどの兵器システムを搭載可能となっている。
※写真=「Army-2020」で展示したMi-171Sh改良型「ストーム」(提供:ロステック)