ウイングトラベル
JTB調査 夏休み海外旅行、過去最高の283万人
ハワイ、アジア人気も旅行支出は控えめ傾向
JTBが発表した2018年夏休み(7月15日〜8月31日)の旅行動向によると、海外旅行人数は2012年の276万人を超えて、前年比4.1%増の283万人と過去最高を予想した。ハワイやアジアが人気だが、旅行支出は控えめの傾向があるとした。今年1-5月累計の海外旅行者数3.5%増の好調さが夏休みにも反映された。国内旅行は前年並みの7460万人と予想した。
JTBによると、海外・国内合わせた夏休みの総旅行人数は0.1%増の7743万人、総旅行消費額は0.2%減の3兆1439億円と微増で、うち海外旅行消費額は3.9%増の6074億円、国内旅行消費額は1.2%減の2兆5365億円。但し、平均費用額をみると、海外旅行は0.7%減の21万4500円、国内旅行は1.2%減の3万4000円とともに前年同期を下回っている。
JTBでは、近場アジアを前年比5.5%増加と予想。アジア各国と日本の都市を結ぶLCC路線が増加したことが、訪日外国人だけではなく、日本人旅行者にも新たな交通手段として選択肢が増えたとして、LCCのシェア拡大を主な要因に挙げている。
アジアの内訳を見ると、近隣アジアは香港が9.5%増と高く、台湾5.2%増、韓国5.0%増、中国4.6%増と続く。香港は供給増が反映している。
東南アジアはマレーシアが10.3%増と二桁台の伸びを予想、タイ6.6%増、インドネシア6.0%増と続く。
また、ハワイ方面はハワイ島の火山噴火の影響が懸念されたが、前年比5.0%増と堅調に推移と予想。ヨーロッパ方面は東欧諸国やフランスが好調で、前年比2.5%と予測した。
ルックJTBの予約状況をみると、2018年度グローバルディスティネーションキャンペーンを実施しているオーストラリアが好調に推移。全体の出発日のピークは、8月11日、8月12日だが、ハワイ、オセアニア、アジアなどの方面は出発日が分散し、7月末や8月末の出発も目立つ。JTBでは、旅行代金が比較的安くなる時期を狙って旅行する様子も見られるとしている。
※2018年夏休み旅行人数、旅行費用額推計(JTB提供)
※2018年夏休み海外旅行人数推計(JTB提供)