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Il-76MD-90Aの新自動化生産ラインが初の胴体組立
従来工法と比較して最終組み立て時間を4倍短縮
統一航空機製造会社(UAC)は8月25日(ロシア現地時間)、傘下のアヴィアスタル-SPが、ウリヤノフスクの新たな組み立てラインにおいて、Il-76MD-90A重輸送機の胴体部を初めて組み立てたと発表した。組み立てた胴体は次の油圧などの配管設置ラインへと運ばれて作業を実施しており、現在生産ラインでは技術的試験を実施しているとのこと。
この生産ラインは10台のロボットステーションで構成するもので、第1ステーションが生産工場から各胴体セクションを受取って、台車ロボットと自動ポジション装置から成る胴体ドッキングステーションで接合する。各セクションの接合はレーザー測定システムで最大精度で自動化しており、従来の組み立て技術と比較して機体の接合作業を約40%削減し、最終組み立て時間を4倍短縮するという。この新たな生産ラインは年間18機製造出来る様に設計してあり、Il-76MD-90Aの生産率を高めている。・・・
※写真=アヴィアスタル-SPの新自動化生産ラインがIl-76MD-90Aの胴体部を初めて組み立てた(提供:UAC)
※写真=10台のロボットステーションで構成する自動化生産ラインは従来工法と比較して最終組み立て時間を4倍短縮するという(提供:UAC)