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ロシアンヘリ、露非常事態省に最初のMi-26T2を納入へ
ロシアン・ヘリコプターズは8月25日(ロシア現地時間)、ロシアの軍事・技術フォーラム「Army-2020」において、同社とロシア非常事態省、ロステックの3社が、Mi-26T2重輸送ヘリコプターの納入に関する合意書に署名したと発表した。ロシア非常事態省へのMi-26T2の納入は初めてとのこと。
ロシアン・ヘリコプターズは、「Mi-26T2は世界最大の積載量を誇るヘリの最新改良型であり、搭載電子機器や飛行安全性など最新の要求に合わせて、その能力を大幅に拡大している」と述べ、「Mi-26T2はロシア非常事態省が日々直面している困難なタスクを実行する際に役立つと確信している」と語っている。
Mi-26T2は、機体内部に積載もしくは機体外部に吊り下げる形で最大20トンもの貨物を輸送出来る民間型の重輸送ヘリMi-26Tの最新型。グラスコクピットや慣性航法システム、GLONASSとGPSに対応したナビゲーションシステム、対地接近警報装置といった最新のアビオニクスを備えており、ほぼ全てのシステムが二重化したほか、乗員座席は衝撃吸収型になっているという。また、電子機器を複合化したことで、Mi-26Tなどの従来型に比べて作業が簡素化および自動化するなど、パイロットの負担が大幅に減っている。このため、従来5名(機長、副操縦士、航法士、ロードマスター、フライトエンジニア)必要だった乗員を3名(機長、副操縦士兼航法士、フライトエンジニア)に削減している。
※写真=ロシアン・ヘリコプターズはロシア非常事態省にMi-26T2を初納入する(提供:ロシアン・ヘリコプターズ)
※写真=Mi-26は道もないへき地開発において重要な役割を担っている(提供:ロシアン・ヘリコプターズ)
※写真=Tu-134を運ぶMi-26。Mi-26は東日本大震災の際もロシア非常事態省の所属機が支援のため飛来している(提供:ロシアン・ヘリコプターズ)