WING
エアロセンス、エアロボウィングの飛行公開
1フライトで広範囲なエリアを超高効率調査
エアロセンスは8月27日、同社が開発した垂直離着陸(VTOL)固定翼ドローン「エアロボウィング」(AS-VT01)の飛行を、茨城県守谷市で報道陣に公開した。
エアロセンスの佐部浩太郎社長は「マルチコプターの場合、約100ヘクタールの面積を調査しようとすれば、約20回のフライトを実施しなければならないが、エアロボウィングならば1回のフライトで約100~300ヘクタールの広大な面積を調査することが可能」であることを強調。最高速度時速100kmという高速性能を活かし、これまで衛星や有人の固定翼機やヘリコプターで実施していたリモートセンシング市場に、「エアロボウィング」という新たなドローンソリューションを提供することで新風を吹き込む狙いだ。
エアロセンスは「エアロボウィング」を今年10月から販売を開始する。その価格は550万円(税込)。10月末から顧客への引き渡しを開始するとしており、年間100台の販売を目指す。
市場のターゲットは土木分野の計測作業、山間部の送電線・鉄塔など各種インフラ点検、精密農業、そして物流などの分野。自治体や電力会社、あるいは有人機で航空測量・調査などを実施している航空機使用事業者、さらには精密農業を手がけたい農業法人などが対象だ。
その「エアロボウィング」は、回転翼用の4基のローターを使ってマルチコプターモードで垂直離着陸をする。一方、巡航時は機体後方に取り付けた固定翼用のメインローターを回して、最高速度100kmまでスピードを上げることが可能。最大使用可能時間40分、最大飛行距離50kmを誇る。・・・
※写真=エアロセンスが開発した垂直離着陸固定翼機「エアロボウィング」の飛行を報道陣に公開した
※写真=エアロセンスの佐部浩太郎社長。10月からエアロボウィングの販売を開始する
※写真=チーム「エアロセンス」のメンバー。垂直離着陸固定翼ドローンでリモセン市場に新風を吹き込む