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世界の航空貨物需要、7月は前年比13.5%減
6月比需要増も依然低迷、スペース供給量減が影響
国際航空運送協会(IATA)が8月31日に発表した今年7月の世界の航空貨物市場データによると、航空貨物需要を表す貨物トンキロ(CTK)は対前年比13.5%減少したことが明らかになった。国際輸送に限ると15.5%減となり、さらに大きな落ち込みとなった。
IATAは「航空貨物需要は安定しているが、2019年よりも低いレベルにある」との見方を示した。前月6月には対前年比16.6%もの落ち込みを記録したものの、7月は6月に比べると需要が若干改善が見られたが、依然として低水準に留まっている。IATAはこの点について、「旅客機が運航せずに駐機し続けているため旅客機のベリースペースが供給されず、貨物スペースの供給量に制約がかかっているためだ」と分析した。
貨物スペースの供給量を表すACTKは対前年同月比31.2%減少(国際輸送は32.9%)と大幅な落ち込みとなった。6月には前年同月比33.4%減となっており、供給量もわずかながら改善がみられた。ちなみに国際線の旅客機のベリースペースは・・・
※写真=7月の航空貨物需要は前年同月比13.5%減に。やや回復基調にあるものの依然として厳しい(提供:IATA)