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2020.09.02

WING

BAE、次世代多目的装甲車AMPVを米陸軍に初納入

 BAEシステムズは9月1日(米国現地時間)、次世代多目的装甲車「AMPV」を米陸軍に初納入したと発表した。今回納入したのはAMPVの5つの派生型の一つであるミッションコマンド(指揮通信)型で、従来車両より強化した容積、防護力、電力、冷却機能によって、柔軟的かつ増大したC4機能(指揮、統制、通信、コンピュータ)を持ち、米陸軍が進めるARBTネットワーク近代化戦略の礎となる車両という。
 AMPVは、米軍がベトナム戦争時代から装備するM113装甲車を置き換えて、前線の困難な地形において機甲旅団戦闘団(ARBT)の機動運用を実現するための車両。BAEシステムズは2018年に結んだ低率初期生産において、派生型含め450両以上を納入することになっている。
 派生型としては、戦闘空間全体で活動して補給や整備、負傷者の退避を行う汎用車両型、ARBTに追従して重迫撃砲による支援を行う迫撃砲搭載型、歩行可能な負傷者若しくは歩行不能な負傷者に対し、負傷地点での緊急治療などを行う医療避難車型、生命維持治療が可能な医療救護車型がある。

 

※写真=BAEシステムズは世代多目的装甲車「AMPV」を米陸軍に初納入した(提供:BAEシステムズ)

※写真=AMPVは24個近い米陸軍の試験を完了し、全ての要件を満たすか上回ったという(提供:BAEシステムズ)