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日米防衛相会談、尖閣の安保条約第5条適用を確認
日本の施政損なう行動反対、地域でさらなる連携強化
河野太郎防衛大臣とマーク・エスパー米国防長官は、去る8月29日に米グアム・アンダーセン空軍基地で日米防衛相会談を行った。この会談では、尖閣諸島が日米安全保障条約第5条に適用されることを改めて確認した上で、さらに同諸島で日本の施政を損なおうとする一方的な行動に反対する姿勢を再確認。現状変更の試みを執拗に繰り返す中国の主張と行動に反発した格好だ。日米双方では、東シナ海の平和と安定の確保へ向けてより緊密に協働していくことで一致した。
地域情勢に関する意見交換では、インド太平洋地域を巡る情勢を確認した。同地域では、法の支配と航行の自由の定着などに向けて、日米が協力していく重要性を確認。東シナ海および南シナ海での中国の行動を警戒した。さらに日米が中心となって取り組む自由で開かれたインド太平洋について、維持・強化を推進するためには、日米を基軸として共同訓練や能力構築支援を行うことが重要だとして、そうした行動によって地域内外の多様なパートナーと協力強化が図れることを確認した。・・・
日米防衛協力、双方の戦略具体化へ
在日米軍のグアム移転、着実な進展歓迎
河野防相、日米連携「国際社会に示せた」
※写真1=日米防衛相会談の様子(提供:防衛省)
※写真2=在日米軍グアム移転事業を視察する河野大臣(提供:防衛省)