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2020.09.02

WING

F-X開発担当公募、三菱重工1社のみ名乗り

早ければ10月契約へ、海外の情報提供企業は7社に

 河野太郎防衛大臣は9月1日の閣議後会見で、次期戦闘機F-X開発の担当企業として三菱重工業が名乗りを上げたことを明かした。防衛省では、F-X開発においてインテグレーションを担う機体開発担当企業を8月末まで募集していた。このほどその締切を迎え、それに応じた企業が三菱重工1社だった。三菱重工単独の名乗りは規定路線であるものの、河野大臣は今後、防衛省が求める要件を三菱重工が満たしていることを確認した上で、必要な手続きを取り、「早ければ10月には契約できるのではないか」との見通しを示した。
 また防衛省は、F-Xのインテグレーションを支援する情報提供について、海外企業を対象にした参加意思確認も募集していた。8月末の締切を迎えた時点で「7社から応募があった」という。
 この7社については、募集要件を確認した上で、情報収集のための必要な手続きを進めていくことになる。会見では情報提供を受ける前であるため、現時点で企業名を明らかにしないとしたが、戦闘機のインテグレーションに関する情報提供募集であることから、戦闘機を一から開発できる能力を持った各国の企業から情報提供の意思表明があったと見られる。

 

防衛省と開発企業が海外7社採点
海外パートナーを1社に絞り込み

 

※図=F-Xの機体開発担当に三菱重工が名乗りを上げた(提供:防衛装備庁)