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2020.09.09

ウイングトラベル

★8月の旅行業倒産は1件、1-8月累計は18件

 TSR、コロナ関連破綻は1-8月で7件

 東京商工リサーチ(TSR)によると、8月の旅行業の倒産件数は前年同月並みの1件、負債総額は25.0%増の2億5000万円だった。これにより、2020年1月から8月までの累計倒産件数は、前年同期より1件多い18件と、前年を若干上回って推移している。
 新型コロナウイルス関連の旅行業の破綻は、8月までに7件(弁護士一任や準備中の3件含む)発生している。緊急事態宣言に伴う外出自粛やその後の移動自粛、海外への渡航制限などが影響した格好だ。
 7月からはGo Toトラベル事業が開始されたものの東京発着が除外され、効果が限定的との指摘があるほか、海外旅行を主体に取り扱う旅行会社は渡航制限の緩和が進まず依然として厳しい業況にさらされている。コロナ関連破綻は、飲食業(66件)や宿泊業(45件)などに比べて低く抑えられているが、コロナ収束が長引けば自主廃業を含む経営の行き詰まりが増加することが危惧される。