南ア観光局、都内でワークショップを開催

現地から39社・団体が参加

　南アフリカ観光局は7月6日、都内で毎年恒例の旅行業界向けイベント「トレードワークショップ2018東京」を開催した。今年はサファリロッジやホテルをはじめとする宿泊施設16社、地域観光促進の3団体、現地手配会社9社、航空会社8社など合計39社・団体が出展。東京会場を訪れた旅行業界関係者とメディアは約300名にのぼった。
　トレードワークショップ開催にあたり実施されたオープニングセミナーでは、南アフリカ観光局でこれまで日本地区代表やアジア太平洋地区プレジデントなどを務め、7月から本局のグローバル・トレードのヘッドに就任したばかりのブラッドリー・ブラウワー氏が日本市場の現状などを説明。それによると2017年の日本人旅行者数は前年比6.2％増の2万7410人で、15年の2万202人と比較すると35.7％の大幅増となっている。
　好調の背景には観光局の積極的な取り組みがあり、南アフリカ観光局が17・18年度に行ったメディア活動による露出成果は、テレビ40件、新聞・雑誌71件、オンラインメディア169件にのぼっている。また南アフリカ現地での商談会への招待も積極的に行っており、5月のインダバ2018には日本から旅行会社8名、メディア5名を招待したほか、JATAのアウトバウンド推進協議会が初参加した。

ブラウワー氏帰任、後任にマンスール・モハメッド氏

　ブラウワー氏は、後任に当たるアジアパシフィックのハブヘッド、マンスール・モハメッド氏と共に共同インタビューに応じ、日本市場への期待を語った。マンスール氏は「日本から南アフリカは距離的には遠いものの、南アフリカには旅行目的地としてそれを上回る価値がある。海も山もビーチも草花の鑑賞も素晴らしい観光素材であり、ミシュラン星付きレストランでの食事は、世界の大半の都市よりも安く楽しめる。費用をかけてロングフライトで南アフリカへ行っても、価値あるたびになることを日本人に分かってもらえるように努めていきたい」と抱負を述べた。

※写真＝左から、南アフリカ観光局のアジアパシフィックのハブヘッドに就任したマンスール・モハメッド氏、本局のグローバル・トレードのヘッドに就任したブラッドリー・ブラウワー氏、南アフリカ共和国観光省ツーリズム・サポート・プログラムのチーフディレクターのバーナード・メイヤー氏