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2020.09.11

WING

ロステック、小型無人ヘリ用マイクロ波レーダー開発へ

 ロステックは9月10日(ロシア現地時間)、傘下のロスエレクトロニクスが小型無人ヘリコプター用マイクロ波レーダーを初めて開発すると発表した。
 このレーダーは、マイクロ波照射によって視界不良など困難な気象条件でも機外の詳細なレーダー画像を作成することで、視界不良状況下における機体制御や無人着陸が実行可能な様に設計する。また開発にあたっては、ロスエレクトロニクス構成企業のサリュートと国立ヘリコプター製造センターが、ヘリコプター搭載次世代無線電子システム装置分野において長期的協力関係を開始することで合意、協定を結んでいるという。
 サリュートは、「この新型レーダー複合体は、機体制御を簡素化し、現在(ロシアの)軍用ヘリが搭載している光学式複合体よりも安価になる」と述べつつ、既存のヘリ用レーダーは小型無人ヘリには大きく重量過多で搭載が出来ないと指摘。「新型レーダーは規格外の回路設計と革新的なデジタル信号処理により、小型無人ヘリに搭載するため小型化を図る」としている。

 

※写真=サリュートと国立ヘリコプター製造センターが小型無人ヘリコプター用マイクロ波レーダーの開発に着手した(提供:ロステック)