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IATA、英航空界は失業の嵐に、緊急救済策を
政府検疫を批判、世界第3位市場から陥落も
国際航空運送協会(IATA)は9月10日(ジュネーブ現地時間)、英国航空業界は失業の嵐に直面しているとして、緊急的な救済策を講じるべきことを強調した。その上で、短期的に需要を刺激するために、国際的なパートナーと連携した検疫のための感染閾値の見直しを図ることのほか、航空旅客税(ADP)停止による需要喚起、そして航空輸送部門のための一時帰休制度を延長することなどを提案した。
IATAによれば、新型コロナウイルス感染拡大の影響で英国航空業界も未曾有の危機に瀕しているとし、その影響で英国経済全体で82万人を失業に追い込んでいると分析。新型コロナ危機から回復を図ることを目指すも、さらに深い爪痕を残す恐れがあるとして警鐘を鳴らした。
その上で、こうした影響は「政府の政策、とくに航空渡航需要を奪っている検疫措置を押し付けによって悪化を招いている」と、政府の政策を強く批判。「直ちに行動を起こさなければ、英国は国際的なパートナーの後塵を拝し、世界第3位の航空市場としての羨望の的となる地位をすぐに失うことになるだろう」とした。・・・
検疫対象国の閾値、欧州諸国と横並びを
※写真=IATAは英国航空業界は失業の嵐に直面していると警鐘を鳴らす。英国ではヴァージン・アトランティック航空が経営破たんするなどコロナで英航空界は甚大なダメージを受けている