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★シンガポール航空、コロナ影響で4300人削減
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既に1900名削減、今後2400名削減へ
シンガポール航空グループは9月10日(現地時間)、シンガポール航空、シルクエアー、そしてスクートをあわせて、4300人の人員を削減することを発表した。新規採用の凍結や自然退職、自発的退職制度の導入効果によって既に1900名削減したことから、実際に影響を受ける可能性のあるスタッフの数は、シンガポール国内と海外拠点あわせて、約2400名に削減する見通しにあるとした。
シンガポール航空によれば、2020/21会計年度末には、新型コロナ危機以前の水準と比較して50%以下の稼働率になるとの見通しを示しており、国際航空運送協会(IATA)などの予測では2019年の水準に旅客輸送量がが回復するのは、2024年頃まで待たなければならないとされていることに触れ、同グループとしても危機的状況を乗り切るために苦渋の選択に踏み切ることを決めた。
シンガポール航空によれば、同グループは国際線に比べると、回復が早いとされる国内線市場を有しておらず、脆弱な立場にあることを強調。不確実な状況が続くなか、グループが存続していくために、コロナ危機以前の運航ネットワークを縮小することになるだろうとしている。人員削減について同グループでは、組合との話し合いをスタートしたことを明かした。