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小野寺防衛相、中国軍の太平洋進出を注視
大型駆逐艦配備を警戒、日本側は冷静な対応
小野寺五典防衛大臣は7月6日の閣議後会見で、中国海軍がこのほど進水したとされる1万トンクラスのレンハイ級駆逐艦について、中国では「軍艦艇・軍用機は高い頻度で太平洋への進出を継続している」と述べて注視する姿勢を示した。今後も警戒監視活動を維持しつつ、中国との関係性については「いたずらに事態をエスカレートさせることがないよう、冷静な対応を継続する」考えを述べた。
小野寺大臣は、新たに進水した大型駆逐艦について、対地巡航ミサイルなどが搭載可能であり、またこのたび進水した2隻を含めて、昨年から合計4隻の運用が開始されたとして、将来的に空母群などの護衛任務を担う可能性が指摘されると説明した。さらに中国側の姿勢として「具体的な将来像を明確に示さないまま、継続的に高い水準で国防費を増加させ、海上・航空戦力を中心とした軍事力を広範かつ急速に強化している」と述べて近況を説明。日本の周辺海空域での活動を急速に拡大・活発化させていると警戒感を示した。
防衛省・自衛隊としては、中国軍が艦艇・軍用機が高い頻度で太平洋への進出を継続しているため、太平洋側も含む周辺海域で必要に応じてP-3Cや護衛艦などを柔軟な運用によって警戒監視活動を行うということで、日本周辺での事態に即応する態勢を維持するとし、日本の領土・領海・領空を守り抜くため、警戒監視・情報収集等に万全を期していくとした。