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河野太郎前防衛大臣が離任、隊員の勤務・生活環境改善を要望
装備品よりも人財が活躍できる環境が大事
防衛省では9月17日、16日の菅義偉内閣の成立に伴い防衛大臣を離任することとなった河野太郎前防衛大臣の離任式を執り行った。河野前大臣は2019年9月11日に発足した第4次安倍第2次改造内閣で、岩屋毅元防衛大臣と交代して防衛大臣に就任。以後約1年にわたり防衛大臣を務めた。なお、河野前防衛大臣は菅義偉内閣において、行政改革担当、国家公務員制度担当、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策規制改革)に就任している。
就任間は各国との防衛相会談や在日米軍人、各国の駐日大使からの表敬受けなど、元外務大臣の経験・人脈を活かした外交発信を行ったほか、国内においても部隊視察を通じて隊員と触れ合い、勤務環境・生活環境の向上を図る、パワハラやセクハラの撲滅に尽力するなど精力的な活動を実施。新型コロナウイルス感染症へ防衛省・自衛隊の対応や、イージス・アショア配備計画の凍結といった難しい局面においても盛んにリーダーシップを発揮した。
また、河野防衛大臣は防衛省内においても、稟議書のハンコを減らすよう提言する、防衛省として初となる不用物品の「せり売り」を実施する、自衛隊部隊にツイッターアカウントを開設して広報活動を行うよう促すなど、防衛所省の業務改革や風土改革に積極的に取り組んだ。
さらに、自身のツイッターアカウントからも精力的に防衛省・自衛隊の情報を発信し、歯に衣着せぬ物言いで国民と触れ合い、その人気を更に高めていた。
防衛省・自衛隊の一番の資産は隊員・職員
「勤務・生活環境改善をやり残してしまった」
写真=河野太郎前防衛大臣が離任。昨年9月の就任以来約1年防衛大臣を務めた
写真=河野前防相は離任の辞で隊員の勤務・生活環境改善に更に取り組むことを要望した
写真=防衛大臣として、最後の栄誉礼・儀仗
写真=下番する防衛大臣旗手にチャレンジコインを手渡す