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2018.07.10

WING

ANA、Trent1000問題で22日まで欠航拡大

国内線176便運休へ、8月夏季繁忙期も直撃か

 全日空(ANA)は、787搭載のTrent1000パッケージCおよびパッケージBで発生している技術液な問題で、一部機材のエンジンの点検整備を進めてきたが、欠航期間を延長することを決めた。7月13日〜22日までの10日間で、国内線で計176便を欠航する。ANAは7月4日の段階で、7月6日〜12日までの7日間、国内線で合計113便(1日16便:8往復)もの大量欠航を欠航することを決定。しかし、その後の点検で欠航期間を7月22日まで延長することにしており、既に289便もの大量欠航が発生する計算だ。ANAによれば、5日〜9日7時現在の点検作業で、新たに5台のエンジンで不具合がみつかっているほか、世界のエアラインでTrent1000ユーザーによる部品交換作業が行われていることから、ANAにとっても部品供給にも支障を来すなどの事態が発生している。
 7月23日〜8月搭乗分の運航ダイヤについても、現在精査を進めているとしているが、羽田ー伊丹・関西・広島・福岡等をはじめとした羽田発着路線を中心に一部の便を欠航対象とする予定にあるという。この問題は恐らくお盆にかけても継続するものとみられ、ANAにとって夏季繁忙期という稼ぎ時に、大きな痛手となりそうだ。ちなみに、7月23日〜7月31日搭乗分の運航見通しについては、7月12日夕方に発表する予定で、8月搭乗分は7月17日(火)夕方に発表する。