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2020.09.18

ウイングトラベル

★SKY佐山会長、海外航空会社とコードシェア模索加速か

 コロナ経て自前で国際線飛ばすリスク認識

 スカイマークの佐山展生会長が本紙の取材に応じて、コロナ禍を経た今後の国際線展開について、あくまで「個人的な見解」と前置きした上で、「今回のコロナ禍のようなリスクが発生することを考えると、米国、欧州など、世界各地から日本に就航している航空会社とコードシェアを締結した方が良いのではないか」と話した。佐山会長はコロナ禍以前、将来的に自ら欧米路線を開設したいとの目標を口にしていただけに、コロナ禍を経た今、自前で欧米線など国際線ネットワークを拡大するリスクを認識し、これまでの考え方に大きな変化が生じたかたちだ。
 航空業界全体を震撼させている今回のコロナ禍のような事態が今後も発生することを考慮すれば、「国際線を増やすということは、大きなリスク。(コロナ禍を経て)今はわざわざ自分で飛ばすことはないなという気がしている」としつつ、世界各地から日本に就航している航空会社とコードシェアを展開することで、海外と日本間の運航を海外航空会社のパートナーが担い、一方でスカイマークが日本国内の運航を担当するパートナーシップのメリットに触れた。
 佐山会長はコロナ禍以前において、欧米線を自前で開設したいという絵図を描く一方、外国航空会社との提携についても前向きな姿勢を示してきた。ただ、今回のコロナを経て自前での欧米線など国際線運航拡大に対する考え方が大きく変化した一方、外国航空会社との提携については、さらに前向きに検討を推し進めていきたいとの想いを強めた様相だ。

 

※写真=スカイマークの佐山展生会長。コロナ禍を経て従来の国際線展開に対する考え方に変化も