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2020.09.23

WING

Be-200ES、トルコ山火事消火に200回以上飛行

UAC「デモンストレーションとして成功」

 統一航空機製造会社(UAC)は9月18日(ロシア現地時間)、トルコにおいて6月から実施しているBe-200ES水陸両用飛行艇による森林火災の空中消火活動状況を発表した。
 これは、トルコ農林省がロシア政府に対して夏期期間の森林火災制御支援を要請したことにより締結した、森林火災消火対応サービス契約による活動。ロシアは2機のBe-200ESをトルコに派遣し、4ヵ月にわたってアンタルヤ、イズミル、ボドルム近傍で森林火災が発生した場合に消火活動を行うこととなっており、10月15日まで活動することになっている。
 Be-200ESは活動開始からの約3ヵ月で200回以上総飛行時間400時間以上を飛行。空中消火に当たっては山の湖や外洋から500回以上取水し、計4000トン以上の水を投下したとのことで、トルコ人パイロットもオブザーバーとして参加したという。
 UACは、「Be-200ESの実戦運用が成功したことで、トルコのパートナーとの協力関係を更に進展させることが可能となった。加えて、トルコの消防フリート更新における、Be-200ES購入見通しについて話し合うことが出来る」と述べ、Be-200ESのデモンストレーションとして成功したとの見方を示している。

 

※写真=トルコで6月から森林火災の空中消火活動に従事しているBe-200ES(提供:UAC)

※写真=2機は約3ヵ月の飛行で200回以上飛行し、計4000トン以上の水を投下したという(提供:UAC)