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中国Y-9情報収集機が沖縄と宮古島間往復飛行
太平洋へ進出後、台湾へ接近し引き返す
統合幕僚監部は去る9月25日に、中国の軍用機Y-9情報収集機1機が沖縄本島と宮古島間を往復したことを発表した。この日本領空への接近を受けて、航空自衛隊南西航空方面隊の戦闘機を緊急発進させて対応した。このとき、中国機による領空侵犯や、危険な行為などはなかった。
中国Y-9の飛行は、当日の午前から午後にかけて行われた。東シナ海方面から飛来し、沖縄本島と宮古島間を通過して太平洋に出ると、バシー海峡方面へ飛行した。その後、反転して再び沖縄本島と宮古島間を通過して、再び東シナ海へ戻ったことを確認した。
中国軍機による太平洋進出、ならびに東シナ海での飛行は、このところ頻繁に行われている状況。航空機のみならず、中国軍艦艇も同地域で活発な動きを見せる。この度の飛行は、日本領空付近を通過し、台湾へ接近する飛行ルートから、日本だけでなく、台湾に対する牽制の意味が含まれているものと思われる。引き続き、厳重な警戒が必要だ。
※写真=このほど沖縄と宮古島間を往復した中国のY-9情報収集機(提供:統合幕僚監部)
※図=Y-9の飛行ルート(提供:統合幕僚監部)