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2020.09.30

WING

松島救難隊のUH-60Jが高校グラウンドへ着陸

駆動系警報灯が点灯、操縦士判断で予防的措置

 航空幕僚監部は9月29日、松島救難隊のUH-60Jが飛行中に警報灯が点灯したため、予防的措置として宮城県石巻北高校飯野川校グラウンドへ着陸したことを発表した。予防的着陸のため、乗員の負傷や近隣住民・建物への被害などはなかった。同機は30日12時43分に松島基地へ向けて離陸した。
 トラブルが発生したのは当日15時20分ごろで、同機が訓練飛行を行っていたところ、駆動系統の警報灯が点灯し、パイロットの判断で最寄りの同グラウンドへ着陸した。空幕によれば、点灯した警報灯はエンジンを含む駆動伝達部などに何らかの異常が発生したことを示すもの。油温・油圧が低すぎ、あるいは高すぎなどの状況で点灯することが考えられる。緊急性はなかったものの、パイロットは飛行を中止するため、最寄りの着陸可能なグラウンドへ着陸した。
 同グラウンドでは隊員による機体のチェックおよび整備を実施し、機体の健全性が確保できたため、30日昼に離陸した。