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2020.09.30

WING

IHIエアロ、JAXAの火星衛星探査機用推進装置を受注

推力500N級の2液式エンジンなどで構成

 IHIは9月29日、グループ会社のIHIエアロスペースが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2024年度の打ち上げを目指し進めている火星衛星探査計画(MMX)に用いる探査機の推進装置を受注したと発表した。
 MMX探査機は、火星周回軌道に探査機を投入する往路モジュール、火星近傍での活動や地球へ帰還するための復路モジュール、火星近傍での探査を行う探査モジュールの3つのモジュールで構成しており、推進装置は往路と復路モジュールに搭載している。
 今回、MMX探査機システムの開発を担当している三菱電機から受注した推進装置は、推力500ニュートン(N)級のヒドラジン燃料と酸化剤の2液式エンジン、姿勢制御用の推力22N級のエンジン20台、無重力状態でも液体だけを排出可能な推進役タンクなどで構成しているとのこと。・・・

※画像=MMX探査機のイメージ図(提供:JAXA)