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IATA、今年の通年旅客需要予測を前年比66%減に下方修正
夏の需要崩壊と感染再拡大で回復に遅れ
国際航空運送協会(IATA)は9月29日(ジュネーブ現地時間)、今年の航空旅客輸送量の見通しを、対前年比66%減と下方修正したことを明らかにした。前回予想では対前年比63%減と予測していたものの、世界各地で新型コロナウイルス感染再拡大が発生するなど歯止めがかからず、予想を引き下げたかたちだ。
同日、記者会見に臨んだIATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは「短期的な業界の見通しは、ほんの数カ月前には考えられなかったような暗いものになってきている」とコメント。「8月の悲惨な旅客輸送実績は、業界最悪の夏のシーズンを締めくくるものとなった」とし、8月の需要が想定以上に悪かったことで、通年の輸送量見通しを下方修正したことを明かした。・・・
※写真=IATAは今年の通年旅客需要予測を前年比66%減に下方修正した。ジュニアックCEOは、短期的な業界の見通しは考えられなかった程暗いものになったと述べている