記事検索はこちらで→
2020.10.01

WING

空幕概算は1兆3310億円、F-35Bは2機取得目指す

YS-11EB後継のRC-2搭載機器取得を要求

 航空幕僚監部の2021(令和3)年度概算要求は、歳出として対前年度予算比901億円増の1兆3310億円とした。そのうち人件・糧食費が143億円増の4104億円、歳出化経費が627億円増の7575億円、一般物件費が131億円増の1631億円となった。これに新規後年度負担として1456億円オズの1兆286億円が加わることになる。F-35Bの取得が注目されるところだが、21年度は264億円で2機の取得を求める。実現すれば、20年度予算で取得する6機と合わせて計8機になり、2個編隊分の機数を確保することができる。
 取得を目指す装備品の中でも、電磁波領域の能力強化の取組みについては、C-2を改修した電波情報収集機RC-2へ搭載する装置の取得を目指す。新規事業として71億円を求める。このRC-2は、現有のYS-11EBの後継となる機体。入間基地などでの実用試験が完了したところだ。取得を目指す搭載装置は、RC-2量産機の搭載品。実運用するものとして、取得を継続していくことになる。この搭載装置は、受信電波周波数範囲の拡大や、遠距離目標の収集能力を強化する。信号の検出や類識別能力が向上するという。・・・

 

※写真=21年度概算要求ではF-35Bを264億円で2機取得する計画だ(提供:防衛省)