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テラ・ラボ、高度2万メートル飛行可能な機体概念設計に着手
ジェットエンジン搭載、時速250-300kmで高高度へ
テラ・ラボの松浦孝英代表が「ジェットエンジンを搭載して、高度1万~2万メートルを想定した機体の概念設計に着手している」と、高高度を飛行することが可能な機体開発に乗り出したことを明らかにした。先ごろ千葉県幕張市で開催された『ジャパンドローン2020』で本紙の取材に応じて明らかにした。
テラ・ラボは現在、高度6000メートルを飛行することが可能な8メートル級の機体(テララボ01号機)について、そのスケールモデルである4メートル級機の開発を進めている。8メートル級の機体モックアップは『ジャパンドローン』会場に持ち込んでおり、そのスケールモデルである4メートル級機についても「今冬には実際に飛行することができる」見通しにあるとした。ただ、同社として現状で最も関心を寄せているのが、概念設計に着手したばかりの高度1万~2万メートルを飛行することが可能な機体だ。
「この機体(モックアップを展示したテララボ01号機)ならば6000メートル上空まで飛行することができる設計だが、日本の上空はジェット気流の流れが速く、テララボ01号機はそれ以上、上昇することができない。ジェット気流を突き抜けるためには、時速250km~300kmを出すことができるパワーが必要だ」とし、「8メートル級のテララボ01号機を実際に飛ばすのかということもあるが、もう一回り高い高度を飛行することができる機体の概念設計を急いでいる。テララボ01号機はどちらかといえばサイズをみたりする上では有益だったが、もうその段階を飛んで、ゴールを目指すべく、ジェットエンジンの機体開発にすでに着手している」とした。・・・
専用格納庫・管制室、11月にも着工
来年にも完成へ、格納庫は最大23機格納
中継車に航空レーダー搭載、周辺状況把握
ADS-Bた自動回避システム搭載検討も人がカバー
航空測量分野で成長目指す
5年後には売上20-30億円企業に
※写真=千葉県の幕張メッセで開催された『ジャパンドローン2020』に展示したテラ・ラボ01号機のモックアップ。この機体の4メートル級の機体が今冬にも飛行する予定だ。テラ・ラボは高度2万メートルまで上昇可能なジェットエンジン搭載型の機体の概念設計に着手している
※画像=来月にも着工する格納庫イメージ(提供:テラ・ラボ)
※画像=管制室では自機位置の状態把握や周辺の有人機などの運航状況もモニタリングする(提供:テラ・ラボ)